BIOGRAPHY

務川 慧悟 むかわけいご

2021年世界三大コンクールの一つである、エリザベート王妃国際音楽コンクールにて第3位受賞。2019年にはフランスで最も権威のある、ロン=ティボー=クレスパン国際コンクールにて第2位受賞。
長い歴史と伝統のある2つの国際コンクールの上位入賞で大きな注目を集め、現在、日本、ヨーロッパを拠点にソロ、室内楽と幅広く演奏活動を行っている。バロックから現代曲までレパートリーは幅広く、各時代、作曲家それぞれの様式美が追究された演奏、多彩な音色には定評がある。また現代ピアノのみならず、古楽器であるフォルテピアノでの奏法の研究にも取り組んでいる。

フランス留学後研究を深めている作曲家の一人である、モーリス・ラヴェルの作品を取り上げた「ラヴェルのピアノ作品全曲演奏」をテーマにした全6回のリサイタルを2017年シャネル・ピグマリオン・デイズにおいて開催。2022年はラヴェル全集をリリース。リリース記念の浜離宮朝日ホールでの4日間にわたるリサイタルは全て完売でコンサートを終える。リサイタルは毎年行っており、2023年は浜離宮朝日ホールで5日間の連続演奏会を行い22年に引き続き好評を得ている。

東京藝術大学を経て、2014年パリ国立高等音楽院に審査員満場一致の首席で合格し渡仏。ピアノ科第3課程を修了、室内楽科第1課程修了。現在は国内外での演奏活動の傍ら、フォルテピアノ科に在籍し研鑽を積んでいる。2022年、NOVA Recordより「ラヴェル:ピアノ作品全集」をリリース。
また、自身の編曲によるラヴェル『マ・メール・ロワ』ピアノソロ版の譜面をMuse Pressより出版している。

2024年、第33回出光音楽賞受賞。

コンチェルトレパートリーリスト

2023 Ver.

 


 

J.S.バッハ

  • チェンバロ協奏曲 第2番 ホ長調 BWV1053

モーツァルト

  • ピアノ協奏曲 第9番 変ホ長調 K.271『ジュノム』

  • ピアノ協奏曲 第12番 イ長調 K.414
  • ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調 K.467
  • ピアノ協奏曲 第27番 変ロ長調 K.595
  • 2台ピアノの為の協奏曲 変ホ長調 K.356

ベートーヴェン

  • ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 Op.37

  • ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 Op.58

  • ピアノ協奏曲 ニ長調 作品61a(ヴァイオリン協奏曲ニ長調の作曲者自身によるピアノ編曲版)

ショパン

  • ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 Op.11

  • ピアノ協奏曲 第2番 ヘ短調 Op.21

シューマン

  • ピアノ協奏曲 イ短調 作品54

ブラームス

  • ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 Op.83

サン=サーンス

  • ピアノ協奏曲 第2番 ト短調 Op.22

  • ピアノ協奏曲 第5番 ヘ長調 Op.103『エジプト風』

チャイコフスキー

  • ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 Op.23

  • ピアノ協奏曲 第2番 ト長調 Op.44

グリーグ

  • ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16

ラフマニノフ

  • ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 Op.18

  • ピアノ協奏曲 第3番 ニ短調 Op.30

  • パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43

ラヴェル

  • ピアノ協奏曲 ト長調

  • 左手の為のピアノ協奏曲

プロコフィエフ

  • ピアノ協奏曲 第2番 ト短調 Op.16

  • ピアノ協奏曲 第3番 ハ長調 Op.26

プーランク

  • 2台のピアノの為の協奏曲 ニ短調

早坂文雄

  • ピアノ協奏曲 (1948)

伊福部昭

  • ピアノと管弦楽のための「リトミカ・オスティナータ」(1961/71)

吉松隆

  • 朱鷺によせる哀歌 作品12 (1980)

西村朗

  • 2台のピアノと管弦楽のヘテロフォニー (1987)

ブルーノ・マントヴァーニ

  • 妖精の園より (2021)